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ケンショー
2023/04/21
中世初頭、京都の土師器皿に似た土器が東日本で作られ始めた。しかし、京都の土師器製作者がこの動向にどの程度関与していたかは不明で、歴史的な評価を困難にしている。そこで、製作痕跡から復元した製作者の動作、器壁の厚さなどの属性を地域ごとに比較した。結果、平泉などでは京都からの直接的な伝習が、伊豆などでは間接的な情報の受容があったと考えられ、都鄙交流の実態に迫った。また、器壁の厚さや法量は各地の事情に合わせて改変された可能性がある。
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