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70回実行委員会

2024/04/12

松本建速「柳田国男の山人論と蝦夷の考古学」

日本列島北部域の考古学・古代史の重要な話題の一つに、古代日本国成立期に国の外にいた「蝦夷」と呼ばれた人々についての論がある。蝦夷論は列島の先住民が誰で、その後どうなったかという問いと密接に関わる。最近、日本民俗学の父、柳田国男の山人論が戦前の蝦夷論の基盤にあり、縄文人が蝦夷となり現代東北の人々の祖先となったという近年も聞かれる説を間接的に支えていることがわかってきた。それを詳説し、「蝦夷とは誰か」、これを再び考古学で問う。

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