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2025/04/17

花十字紋瓦の変容 ―紋様形態と製作技術の分析を中心として―

江本凛「花十字紋瓦の変容 ―紋様形態と製作技術の分析を中心として―」
花十字紋瓦は近世初頭の長崎市内キリスト教会に葺かれていた軒丸瓦であるが、詳細な使用時期・製作体制は未解明であった。本研究では紋様形態の再分類を行い、型式学的な変遷案を作成することで、位置づけの行われていなかった型式の使用時期を想定した。また、瓦当面ハナレ砂の付着状況をはじめとした製作技法に着目し、紋様形態が共通する型式では製作痕跡が一致することから、特定の型式間で共通の製作集団が存在することを指摘した。

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