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2025/04/17
髙橋寛宇「豊後国に所在する碑伝型板碑の形態学的検討」
これまでの考古学的板碑研究では、紀年銘を時間軸とした板碑の物質的変異に関した議論が進められ、諸属性間の相関を検討し、形態変化そのものに時間軸を与えた例は少ない。本研究では、豊後国に所在する碑伝型板碑を、型式学的手法と多変量解析を用いて形態学的に分類し、これに時間軸を与えることを試みた。結果として、時間変化の鋭敏な属性とそうでない属性が析出され、これらを基にして新たな歴史叙述の可能性が示唆された。
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