トピック詳細
三好元樹
2021/09/15
日程:2021年11月27日(土)10:50~16:30
会場:Zoomを利用したオンライン上で開催
目的
弥生時代における手工業生産の研究がさかんである。ことに弥生時代中期から後期にかけて、土器・石器・鉄器・青銅器・木器・骨角器などの生産が徐々に分業化し、それぞれの生産に特化した専業工人が出現してくることが、近年の研究で明らかにされてきた。ただし、一概に「専業(分業)化」といっても、専業の度合い(定時なのか常時なのか)・素材の獲得・加工・流通など問題は多岐にわたり、また地域によっても状況が異なる。
いっぽう、われわれ考古学研究者の側は、研究の対象物が素材別で細分化されていることが多く、異なる素材の遺物を共通の時間軸と問題意識で議論することは意外に少ない。ただ最近になって、木器に残る加工痕を、鉄器・石器・木器研究者が同じ遺物を観察しながら検討をするなど、ようやく素材の違いを超えた新しい共同研究の兆しが芽生えつつある。
そこで今回は、若手・中堅研究者により、弥生時代中期から後期にかけて、各地で上記のさまざまな素材における手工業生産の専業化がどのように達成されていくのかを議論してみたい。
この手工業生産における「専業」すなわち「分業化」については、1968年に都出比呂志が考古学研究会第14回総会において「考古学における分業の問題」と題する研究報告をしてから既に50年以上が経過している。この研究会では、この半世紀の研究の進展を確認したい。
タイムスケジュール
10:50〜11:00 開会挨拶・趣旨説明 樋上 昇
11:00〜12:00 記念講演 森岡秀人
13:00〜13:30 研究報告1 田中 謙「鉄器・木器」
13:30〜14:00 研究報告2 三好 玄「土器」
14:00〜14:30 研究報告3 川添和暁「骨角器」
14:30〜15:00 研究報告4 森 貴教「石器」
15:20〜16:20 討論
16:20〜16:30 閉会挨拶
事前申し込みが必要です。申し込み方法については、11月上旬に考古学研究会ホームページでお知らせします。
共催 名古屋大学考古学研究室
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