考古学研究会
<考古学研究会事務局>
〒700-0027
岡山県岡山市北区清心町16-37長井ビル201
TEL・FAX 086-255-7840
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東海例会
第38回東海例会「東海における古墳時代の群集墳を考える」のお知らせ
当日の内容
- 日 時:2023年3月18日(土) 12:30~17:00
- 会 場:静岡大学 人文社会科学部E201号教室 事前登録が必要(「参加を希望される方へ」参照)
- 参加費:無料
- タイムスケジュール:
12:30 開会
12:30~13:00 事例報告「遠江の横穴墓群」 大谷宏治(静岡県文化財課)
13:00~13:40 講 演「群集墳論の再検討‐畿内地域の事例と集団組成原理から‐」
太田宏明(河内長野市教育委員会)
13:40~14:10 事例報告 「伊勢」 樋口太地(三重県埋蔵文化財センター)
14:20~14:50 事例報告 「美濃」 恩田知美(本巣市教育委員会)
14:50~15:20 事例報告 「三河・尾張」 岩原剛(豊橋市教育委員会)
15:20~15:50 事例報告 「遠江・駿河の古墳群」 菊池吉修(静岡県文化財課)
16:00~17:00 シンポジウム 「東海における古墳時代の群集墳を考える」
司会:大谷宏治・藤村翔
17:00 閉会
(紙上報告)研 究 史:藤村翔「東海における群集墳研究史」(富士市教育委員会)
- 趣旨:
古墳時代後・終末期の横穴系埋葬施設を主体部とする古墳群(群集墳)を発掘調査した場合、隣接する古墳との周溝・墓道の共有関係の有無、横穴式石室の形態、時期、規模、副葬品等の比較から共通の属性を有する古墳の隣接するいくつかを「単位群」、単位群の集合体を地形等で分節して、「小支群」、「支群」に分別する。この単位群内の古墳の関係性を想定するにあたり、これまでは各古墳の埋葬施設には男性家長とその夫人、次代の家長を継がない子供、孫が葬られ、「単位群」は男性家長による累代的築造という、あたかも定説化したかのような前提を意識せぬまま分析を進め、その結果、古墳時代には安定した家系の存続をみていたのではなかろうか。この前提は、古代家族史、社会史の研究視点からは、古墳時代後期~終末期には考えにくいことが指摘され、私たちがイメージする「伝統的な日本の家族形態」とされる男子による直系相続は早くとも近世以降と考えられている。
近畿地方では古代学研究会が、1960年代に行われた群集墳研究から60年が経過する2018年頃より、古墳時代の埋葬施設や副葬品の編年的基準の研究が深まったことや古代家族史研究の進展などの成果を受け、群集墳とは何かを問い直す研究会を開催し、近畿地方の後期から終末期の群集墳は、形成時期は必ずしも同一時期ではなく、群集墳ごとに異なることや、比較的短期間(2世代70年程度)に形成されるものが多く、同一の「単位群」に認定された古墳同士では、最初に築造された古墳の規模や副葬品の質量が次代には縮小化、貧弱化することが多いことが明らかにされた。また、これまでは同一の契機によって同時期に築造が開始されたとされたが、群集墳ごとに異なること(同一の画期ではないこと)が示された。
21世紀も四半世紀が過ぎようとするこの時期に、既往研究の成果と比較しながら現代的な視点で群集墳を再検討し、近畿地方で想定されるような群集墳の在り方と東海地方の群集墳が同様の在り方を呈するのか、今回の研究会を通じて明らかにしたい。
参加を希望される方へ
下記URLより事前に参加登録をお願いいたします。定員:先着100名
https://forms.gle/C1cS6KCJHLKLt3YA9*新型コロナウイルス感染症拡大の状況次第でオンライン開催に変更する場合があります。その際は本HP等でお知らせします。
現地開催です。参加登録後に、ご参加を見合わせられる場合は、事前登録フォームの「質問」にその旨をご記入いただくか、下記アドレスにご一報ください。
<事前登録問い合わせ窓口>koukentokaireikai▲gmail.com(▲を@に変えてご連絡ください)
問い合わせ:
<第38回例会担当>大谷宏治 E-mail :tzsn0395▲yahoo.co.jp(▲を@に変えてご連絡ください)
第37回東海例会の発表要旨
2022年8月20日(土)に開催しました、第37回考古学研究会東海例会「中世城館の諸相 ―山頂の城と山麓の館―」発表要旨PDFをオンラインで公開します。
本ページでのダウンロード期限:2023年7月末日まで
https://drive.google.com/drive/folders/1l74d3HKSplhJk0_BDxrr4NsuRXSySRhC?usp=sharing
*掲載期間終了後は、考古学研究会事務局にお問い合わせいただくと入手できます。