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東京例会
第66回考古学研究会東京例会 特集「須恵器 壺Gをめぐる諸問題 ~その用途をめぐって 堅魚煮汁運搬具か、仏具か?!〜」開催のお知らせ
【趣旨】8~9世紀を中心に流通した「壺G」と呼ばれる細頸の須恵器壺は、ロクロ挽きにより極めて短時間で成形可能とされるシンプルなつくりの壺です。しかし生産地が限定されていて、その出土地も特徴的な分布で、多くの謎を秘めた壺でもあります。
その用途については、様々な見解があり、都城周辺では「堅魚煮汁の運搬具」として用いられたのではないかという主張も知られています。かたや近年の資料増加により、関東地方各地での出土例も増加していて、沿岸部以外の国府域や集落遺跡など様々な場所から出土している事実もあります。このことから、堅魚との関連性に対して懐疑的な解釈も出てきています。
「箱根の関」を越えると解釈が異なる須恵器「壺G」という独特の器種を取り上げ、今回は東日本を中心として、その出土傾向をさぐるとともに、用途についても検討します。
【開催日時】2025年7月19日(土) 13:00~17:00(12:15受付開始)
【開催形態】対面開催です。開催後の録画の公開は行いません。
【会 場】國學院大學渋谷キャンパス 5号館5202教室
アクセスはこちら→ https://www.kokugakuin.ac.jp/access
キャンパスマップはこちら↓ https://www.kokugakuin.ac.jp/about/information/campus_shibuya
【申込方法】事前申し込み不要です。
【参加費】学生会員300円、学生(非会員)500円、一般会員500円、一般(非会員)700円
【参加定員】200名(先着順)
【要旨集】対面参加者に印刷済冊子をお渡しします。
【内 容】
12:45 趣旨説明 高橋 香(公益財団法人かながわ考古学財団)
13:00 研究報告① 小田 裕樹(奈良文化財研究所)
「須恵器壺G「堅魚煎汁」容器説の再提唱」
13:45 研究報告② 三舟 隆之 (立教大学文学部史学科特任教授)
「壺Gは果たして堅魚煎汁容器なのか?」
14:30 休憩
15:40 事例報告① 滝澤 誠 (公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団)
「埼玉・群馬・長野県域出土の壺Gについて」
15:00 事例報告② 皆川 貴之(茨城県立歴史館)
「茨城・千葉県域出土の壺Gについて」
15:20 事例報告③ 及川 謙作(仙台市教育委員会)
「多賀城域を中心とした東北地方の壺Gについて」
15:40 事例報告④ 高橋 香(公益財団法人かながわ考古学財団)
「神奈川・東京・栃木県域出土の壺Gについて」
16:00 休憩
16:10 討論
17:00 閉会
*お問い合わせ:メールのみ受け付けます。■を@に入れ替えて下さい。(返信に数日かかる場合あり)
考古学研究会東京例会代表アドレス koukentokyoreikai■gmail.com