考古学研究会
<考古学研究会事務局>
〒700-0027
岡山県岡山市北区清心町16-37長井ビル201
TEL・FAX 086-255-7840
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会誌『考古学研究』
目次
第71巻 第1号(通巻281号)
2024年6月
展望
- シンポジウム「戦争遺跡の保存と活用」参加記
- 髙田健一
- 誉田御廟山古墳(応神天皇陵)立ち入り観察参加記
- 清野孝之
論文
- 猿投窯研究における歴史叙述と歴史観ー1950年代から1960年代にかけての展開ー
- 井上隼多
要旨 猿投窯(猿投山西南麓古窯跡群)は東海地方における古代土器・陶器編年の指標として知られている。猿投窯の研究史については,主に調査史や編年体系の整理とい う観点から論じられてきた。一方,猿投窯研究における歴史叙述や歴史観についての学史的検討は手薄となっている。そこで,本論文では,猿投窯研究を牽引した楢崎彰一に よる1950年代から1960年代にかけての研究成果に着目し,史的唯物論に基づく社会経済史への関心が,猿投窯の歴史的理解において重要な役割を果たしていたことを確認した。 その上で,猿投窯の編年研究において継承されてきた窯式期という概念が,本来は社会経済史の観点から猿投窯を把握するために考案されていた可能性を指摘した。キーワード 猿投窯,楢崎彰一,考古学史,古代土器研究,史的唯物論
- 考古遺産マネジメントの視点からみた平安京跡の現状と課題
- 武内樹治
要旨 日本における考古遺産マネジメントとして,多くの開発に伴う発掘調査や普及啓発事業などが民間調査組織の参入やデジタル化が進む中で形を変えながらも継続的に 行われている。ところが,本研究が対象とする平安京跡などの発掘調査件数の多い地域において,過去の膨大な発掘調査の情報を用いた考古遺産マネジメントの分析は行われ てこなかった。そこで,本研究では,平安京跡における発掘調査を通した考古遺産マネジメントのこれまでのあり方を整理・明確にした上で,現地説明会の実施状況や報告書 の刊行・流通・利活用について発掘調査(主体)組織に着目し分析することで考古遺産マネジメントの現状と課題を明らかにし,今後のあり方について考察を行った。キーワード 考古遺産マネジメント,平安京跡,発掘調査報告書,普及啓発研究ノート
- 平安時代末期の土師器皿に関する実験的研究―京都系土師器の地域間比較を目指して
- 舘内魁生
要旨 12世紀に東日本に拡散した京都系の土師器皿について,その伝播や製作者間の交流を明らかにするためには製作技術の視点が重要である。しかし,その製作技術には 不明な点も多く,実験的な研究も少ない。そこで,本研究は遺物に残された痕跡から製作時の道具や動作を復元的に明らかにすることを目指した。まず,痕跡から工具や動作 の仮説を立て,その検証のために製作実験を行った。その結果,法量によって2つの成形方法が使い分けられた可能性を指摘した。また,内面のコテ当てや体部外面の工具に よる調整など,これまで十分に知られていなかった製作工程を明らかにした。最後に,本研究の限界を踏まえ,資料観察と製作実験を繰り返す必要性を指摘した。キーワード 土師器,製作技術,実験考古学,動作,平安時代
- 御堂島正 著『石器の実験痕跡研究と加熱処理』
- 原田 幹
- 大坪志子 著『三万田東原遺跡―九州縄文人のアクセサリー工房―』
- 福永将大
- 蒋 璐 著『公元前三世纪至公元三世纪朝鲜半岛汉式器物的考古学考察』
- 徳富孔一
- エジプト・アラブ共和国 サッカラ遺跡
- 河合 望
- 鳥取県東伯郡湯梨浜町 長瀬高浜遺跡の調査
- (公財)鳥取県教育文化財団調査室
書評
新刊紹介
考古フォーカス
考古学研究会第70回総会・研究集会報告
全国委員つうしん・会員つうしん・委員会つうしん