＜考古学研究会事務局＞
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考古学研究会50周年記念論文集

文化の多様性と比較考古学

第１章地域性と集団関係

後期旧石器時代の狩猟と動物群: 稲田孝司
農耕開始期の園耕民と農耕民 — 西北ヨーロッパと九州北部の比較研究 —: 藤尾慎一郎
接触地帯にみられる地域性と集団関係— 内蒙古中南部新石器時代の事例から —: 宮本一夫
日本の初期の釘鎹が語るもの: 亀田修一
５，６世紀日本列島と洛東江以東地域の地域間交渉: 高田貫太

第２章生産技術流通

無文土器時代と弥生時代の石器生産: 梅崎惠司
古墳時代中後期の手工業生産と王権: 菱田哲郎
古墳時代の鉄器生産と社会構造: 村上恭通
西洋と東洋における海運技術の画期: 宇野隆夫
前近代日本におけるたたら吹製鉄の成立: 河瀬正利

第３章祭祀と墓制

縄文弥生移行期の祭祀: 小林青樹
東アジアからみた弥生墳墓の地域性— 弥生中期後葉〜終末期を中心に —: 会下和宏
身体の考古学と儀礼研究: 光本順
前方後円墳の出現と国家形成: 福永伸哉
墳墓研究の現在 — 戦後とどう向き合うか —: 北條芳隆
都城における山陵 — 藤原平城京と喪葬制 —: 金子裕之

第４章集落と都市

環状集落の比較生態論: 谷口康浩
西日本における縄文時代住居址数の増減: 矢野健一
＜弥生都市＞の特質と形成条件: 大久保徹也
東アジアからみた古墳時代の首長居館: 小笠原好彦
都市形成の日中比較研究: 岡村秀典
古代王権の首都像: 山中章
日本列島における中世初期の都市形成 — ロシア沿海州土城の発達史との比較検討から —: 前川要

第５章戦争

縄文文化に戦争は存在したのか— 棍棒をもつ社会 —: 小杉康
戦争の生成と持続に関する考古学的展望: 松木武彦
律令国家の武装整備: 津野仁
チャシとパ: 千田嘉博

第６章民族国家階級

前方後円墳国家論序説: 広瀬和雄
創出された境界 — 倭人と蝦夷を分かつもの: 藤沢敦
オセアニアにおける首長制の一発達形態 — フィジー諸島ヴィチレヴ島の事例から —: 後藤明
威信財システムからの脱却: 石村智

第７章生活家族ジェンダー

中国東北地方の先史時代社会: 甲元眞之
親族論からみた日本考古学: 田中良之
前方後円墳分布圏とその周辺における生活様式伝播の多様性: 杉井健
「女の霊力」論と考古学: 清家章
「子ども観」の系譜 — 子ども墓の比較を通して —: 忽那敬三
考古学と女性の視点: 菱田（藤村）淳子

第８章考古学研究の方法と理論

史的唯物論の現在: 新納泉
認知身体文化 — 心の普遍性と多様性についての試論 —: 松本直子
考古学はなにを語るのか: 溝口孝司
歴史的空間へのアプローチ: 金田明大
土器の異文化間比較の方法と理論: 中園聡
中範囲理論と形成過程理論: 中沢祐一

第９章文化財科学実験考古学

日本列島域のルヴァロワ様剥離 — 石器の復元製作に基づく問題提起 —: 大沼克彦
近世初頭における斃牛馬処理流通システムの変容: 松井章
黎明期の日本考古学と科学教育: 富岡直人

第10章歴史教育と文化財保護

史跡整備の効用と文化財保護意識の醸成 — 保渡田古墳群の整備と活用を通じて —: 若狭徹
これからの埋蔵文化財行政: 岸本道昭
都市景観の保全と文化財の保護 — 小石川後楽園を事例として —: 加藤元信
学校教育と考古学の連携: 吉村健
歴史教育と考古学 — 学習指導要領からみた考古学 —: 古市秀治